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絵唐津ぐい呑み 岡本作礼
¥17,600
SOLD OUT
《解説》古唐津の数ある類なかでも、絵唐津は、素朴で野卑なところに魅力がある。茶碗にしろ、花入にしろ、思い切り良くロクロでサッと引いて、勢いにまかせて鉄絵を施しているのがいい。下手な細工はかえって邪魔になるというのが唐津好きの常識である。作礼さんのこの絵唐津は、しかし、その常識からすると、ちとハズれている。口を四方に整え、胴部に大小ふたつの絞りと二本の線を施してつくり込む。全体の姿からすると、素朴とか野卑とかの形容よりも、可憐で繊細といったほうがいい絵唐津である。古唐津のイメージそのままの作品はいいに決まっているが、そこに自分の痕跡を残すことができる作家は限られている。「作礼節」とでもいうべきか、この方の造形力にはいつもながら感服だ。加えて、この絵唐津は焼きがいい。釉薬の藁灰を薄くしているために、窯変による土の表情がそのまま浮かび上がる。大きくは酸化の赤と還元の青の片身替わりだが、それぞれに入り乱れて細部は赤青でムラムラだ。こんな焼き肌をみると、筆者などはゾクゾクするのだが、これは作家が絵唐津に対するときにしばしば取る手法である。土見せの火色も鮮やかでいい。あまり褒め言葉ばかりだと嘘っぽくなるので、この辺でやめておく。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663571.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 《作品情報》(寸法)w5.2-5.8cm×h5.4㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年12月28日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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朝鮮唐津ぐい呑み 岡本作礼
¥17,600
SOLD OUT
《解説》朝鮮唐津といえば、鉄釉と藁灰釉を重ね掛けするイメージが強いが、なかには、この作品のように掛け分けているケースもある。ぐい呑みで掛け分けると、掛け分けた真ん中からみればふたつの釉薬とその合わせ目の景色が楽しめるし、片側からみれば斑唐津、その反対からみれば黒唐津の風情を味わうことができる。この作品では、さらに、黒釉がたっぷりと溜まっていて見所のひとつとなっている他に、斑釉にミクロの様相で展開する窯変も見ものである。とりわけ、見込に朝鮮唐津特有の海鼠状の変化が出ているのは、呑んべえにとっては垂涎物。かくのごとく釉薬の表現だけで十分魅せるぐい呑みだが、窯変で銀化した土を、繊細な造形力で美しい形式に仕上げる作家の力量こそ、この作品の最たる魅力かと思う。細く削られた畳付や少し鋭角になった腰の削りは作家の真骨頂といっていい。いずれにろ、見所に事欠かない朝鮮唐津である。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12521855315.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)w6.0cm×h5.8㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年12月28日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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黒信楽ぐい呑み 杉本 玄覚 貞光
¥66,000
SOLD OUT
《解説》作家からこの作品をお預かりしたとき、「これは黒信楽」とおっしゃっていた。他にもたくさんあったので、ああ、珍しいですね、と返しただけだったが、いざここで紹介する段になって、「黒信楽」なんてこれまで聞いたことがないと気づいた。黒備前は鉄分の多い稀少な土からできるとは知っていたが、信楽に黒があるなんて。気安いお弟子さんの柳下さんに尋ねたら、「ありますよ。黒信楽。」と当たり前にいう。何でも鉄分とアルミナ分が多い土で、全体に黒っぽくテカリのない仕上がりになるそうだ。「土も稀少ですが、それを見分けて窯で焼く位置まで熟知していないとつくれないので、そのほうが稀少です」。古信楽の花入や水指によくみられるそうだが、確かに渋い一重口水指にこの手の焼き肌をみることができる。一般には「信楽」と一括りにするのだろうが、ここでは敢えて「黒」を被せた。古い旅枕や「柴庵」を彷彿とさせるその焼き上がりとフォルムは、まさにそう呼ぶにふさわしい。 ※参考 「ぐい呑み考」https://gamp.ameblo.jp/guinomikou/entry-12465386973.html https://gamp.ameblo.jp/guinomikou/entry-12325410235.html 作家HP http://sugimoto-sadamitu.jp/ 《作品情報》(寸法)w4.6-5.3㎝×h4.5-4.9㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年11月16日迄 《お届け》御注文後に共箱をご用意いたしますので、お届けまで約三週間頂戴いたします。 ※作品に関して御不明の点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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粉青ぐい呑み 杉本 玄覚 貞光
¥66,000
SOLD OUT
《解説》一昨年の暮れに、ショップへの御協力をお願いに工房にお邪魔した際、「これどうですか?いいでしょ。」とみせて頂いたのが青っぽい茶碗だった。「いいですねえ。でもこれは何ですか?」。青磁っぽいけど青磁ではないし、かといって他の古作でこんな青い茶碗みたことないし。「粉青ですよ。粉引に青磁釉をかけてるんです」。三島や粉引などを総称して粉青というが、その釉薬は透明で、焼きによってときに青みや赤みがでる程度。そこに杉本師は敢えて青磁釉をかけて文字通りの粉青沙器をつくった。その後、本ショップへの出品作として、それをぐい呑みで御用意下さった。その時に拝見した御作よりもはるかに進化したその姿に驚いた。それは、白泥も青磁釉も一様でなくムラムラした景色をなし、青磁とも粉引とも違う世界を表現していた。確かに「粉青」としかいいようのないものだ。さらに注目はその造形。大きめの高台は下品になりがちだが、腰から口縁に向いて上がっていくたおやかなラインのおかげで品格を保つ。形式への厳密な視点をもつ師の真骨頂ともいえる。 ※参考 「ぐい呑み考」https://gamp.ameblo.jp/guinomikou/entry-12465386973.html 作家HP http://sugimoto-sadamitu.jp/ 《作品情報》(寸法)w8.2㎝×h4.2㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年11月16日迄 《お届け》御注文日から約三週間後にショップから発送いたします。 ※作品に関して御不明の点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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唐津灰釉平ぐい呑み 岡本作礼
¥17,600
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《解説》唐津で灰釉といえば、青唐津か黄唐津をまず思い浮かべる。いずれも木灰を主とした釉薬を掛けるが、灰のなかの鉄分が、酸化焼成だと青くなり、還元だと黄色く発色する。青磁に青いのと黄色いのがあるのと原理的には同じである。この平盃は、しかし、そのいずれでもない。パッと見は、黒っぽい見込みに海鼠状になった青白い釉が溜まって、どちらかというと、朝鮮唐津に近いようにみえる。だが、その黒っぽい釉調をさらにじっと見詰めると、その黒が青っぽくも黄色っぽくもみえてくる。口縁の外側にダイナミックに垂れる釉の雫(しずく)にしても、朝鮮唐津にみる海鼠よりもはるかに濃い色彩を帯びる。この釉薬には、おそらく、結果として灰と呼ぶ以外にないほどの成分が混ざっていて、しかもそれが土と炎と反応することで、これほど複雑な表情をもったのだろう。火色も、濃い赤から鮮やかな赤へとグラデーションが美しく、まさに観る者に目を離す隙を与えない。作礼さん渾身の一作である。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12603821913.html?frm=theme https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12521855315.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)w8.0cm×h3.0㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年7月13日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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井戸ぐい呑み 柳下季器
¥16,500
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《解説》満を持して柳下さんが井戸に挑んだ。井戸といえば、柳下さんの師匠である杉本貞光師の最も得意とするところで、弟子としてはこれを意識しないわけにはいかない。枯れていて、品があって、なおかつ動きのある杉本師の井戸は、たとえば富士山がはるか遠くに聳えるように、孤高の魅力を放っている。そんな遠くの存在に挑むのだから、手掛けるまでに長い時間を要したことは想像するに難くない。しかも、この師弟関係にあっては、ともにやきものの研究や実践に励むが、師が弟子を手取り足取り教えるわけではない。柳下さんは、土や釉薬を一から自分で試行錯誤して探し出した。何度もテストを繰り返して、これと満足できる仕上がりになったのがこの井戸だ。師匠からも御墨付きをもらった。作家がとくにこだわったのは、のっぺりした土肌ではなく、陰影のある表情と、胴部にクレーターのような凸凹があるようにすること。このねらいが功を奏して、師匠の井戸に肉薄している。何とも叙情的な井戸ではないか。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12242469846.html?frm=theme 作家HP http://www.hideki-yanashita.com/ 《作品情報》(寸法)w8.1㎝×h4.1㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年6月30日まで 《お届け》箱の制作期間に二週間ほど頂きますので、お届けはその後になります。
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鈴木都特集① 赤志野ぐい呑み
¥13,200
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《解説》赤志野というと、一般的には、薄い鉄泥を器胎に塗って、それを削り落として模様を描いた上に、長石釉をかけて、全体が赤く発色した志野のことをいう。鼠志野の赤い版である。初めこの作品を拝見したとき、それとは違うなと思った。高台のところに鉄泥っぽいものがついているので、あるいは鉄泥を部分的に塗っているのかと推理して作家に尋ねてみた。作品がどのようにつくられているか想像するのもまたやきものの楽しみのひとつである。だが、残念、推理はハズレ。都さんの赤志野は「鉄分の多い土を使って白土の志野よりも赤の発色が鮮烈になる」志野のことをいうそうだ。高台の赤黒いものも「釉薬の一部をなすりつけて表情をつけた」のだそう。これは茶碗などによくある技法ということだ。いずれにしても、この火色は、敢えて「赤志野」と呼ぶにふさわしいほど鮮やかで濃い。もうひとつの見処として、釉薬が高台の赤黒い状態から腰辺りの指跡内で次第に溶けていき、白くなって最終的に火色を帯びる過程が、器胎全体でみて取れるところ。本来スタティックでしかない器がダイナミックにみえる瞬間こそ、やきものの面白さの最たるところ。形式も含めて、強い躍動感を感じる作品である。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w7.6㎝×d7.0×h4.6㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年6月23日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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鈴木都特集③ 鼠志野猪口
¥13,200
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《解説》以前も紹介した鼠志野猪口の別バージョン。「ぐい呑み考」のインタビューのために、昨年作家のところにお邪魔したとき、このショップへの出品作について相談するなかで、青のきれいな鼠志野の猪口を昔みた記憶があるんですが、と尋ねると、「あったかな」といいながら奥からお持ち下さったのが、前回紹介した作品。鼠色ならぬきれいな青、鮮烈な火色の赤、抜き絵にうっすらかかるピンクが踊っているようでいい、と紹介した。そのときには「最近はあまりつくっていない」と作家はおっしゃっていた。そんなこといわずに「ぜひこの怪しく美しい鼠の路線をもっと深化させてもらいたい」とその解説文に書いた。で、今回な特集用として送って頂いた作品のなかに上の鼠がいた。造形面で凹凸をつけたうえに、より端正なつくりで色彩を踊らせている。細長い胴も特徴的でいい。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w6.0~6.2㎝×h6.2㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年6月23日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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鈴木都特集⑤ 瀬戸黒ぐい呑み
¥13,200
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《解説》焼成中の窯から引き出して急冷することにより、仕上がりの表情に艶と深みをもたせるのが瀬戸黒の必要条件である。だから、ときに引き出し黒とも呼ばれる。だが、瀬戸黒の条件はそれだけではない。あるかないかくらい低い高台、真横に張り出した腰、垂直に切り立った胴回り、これらの造形的な十分条件が満たされてはじめて瀬戸黒は瀬戸黒たり得る。それなのに市場に流通する「自称」瀬戸黒たちのなかで、この条件を満たす作品の何と少ないこと!。いずれもお上品なのか何なのかわからない半筒形のものばかりだ。瀬戸黒ファンとしてはこの嘆かわしい状況は何とかならんものだろうかと常々憤っている。都さんは早くから瀬戸黒に取り組んでらっしゃるが、そのつぼをきちんと押さえた作品づくりをしてこられた。そう、この作品のように、瀬戸黒は、盥(たらい)のような造形が最もそれらしくみえるし、カッコいいのだ。必要十分条件を満たした立派な瀬戸黒である。ついでにいえば、窯から引き出すときの引っ掻き傷もその条件に数えられるが、この作品ではそれが外側についていて見処のひとつになっている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w7.8㎝×d6.8×h3.8~4.0㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年6月23日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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志野ぐい呑み 山田洋樹
¥13,200
SOLD OUT
《解説》側面の四方からの写真をみるとよくわかるように、この作品においては、それぞれからみる角度で形も表情も大きく変わる。たいていの作品は正面が決まっていて、それは一度ぐるりをみれば、すぐわかる。だが、この作品では、それを何度繰り返しても、とうとうわからずじまい。逆にいうなら、どこからみても正面であることに耐えるコンバーシブルな作品であることを意味する。茶碗なら具合が悪いのだろうが、自由なぐい呑みであれば、それはむしろ利点にもなる。瀬戸黒の造形を意識しているが、高台から水平に伸びて垂直に立ち上がる腰のところの三角にみえる土見せ、指跡、ポツンと垂らされた鬼板が、それぞれの面においてアクセントになっている。異なる表情をみせる釉調も魅力だが、屹立する腰の釉際の表現もまたこの作品の見処のひとつ。見込みにムラムラっと広がる火色も美しい。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12500817326.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)w6.7-7.0㎝×h5.2㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年6月16日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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鳴海織部 深見文紀
¥11,000
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《解説》昨年の秋に作家からお預かりした鳴海織部二作のうちのひとつ。先日この方の黄瀬戸を求めるお客様がいて、焼いてませんかとお尋ねしたら、当面先になりますとのお返事。今は鳴海織部ばかり焼いているそうだ。なぜそれほどこだわるのか?。「鳴海は表現の幅が広いからです。赤土の色、質感、白土と継いだときの位置やバランス、絵付けなど、面白いとこだらけで」と深見さん。本作は、すでに紹介したもうひとつの作品に比べて少しおとなしめだが、それゆえに作家の指摘する鳴海の魅力がストレートに現れている作品といっていい。土の色、質感、赤土と白土のバランスの妙を、シンプルな絵付けが邪魔しない。作家の力量がそのまま作品の出来に反映される。それがうまく表現されているのはみたとおりだが、この作品で注目したいのはやはり深見さんの造形力。上から観ると丸あるい三角形であるのに対して、高台のほうからだとぎこちない七角形になっている。半筒形をただ歪めるだけでこうはならない。この捻れた造形こそ、織部の「歪み」にほかならない。意識されているかどうかは別にして、結果として、作家はそれを知っている。 ※参考 「ぐい呑み」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12525680542.html?frm=theme 「作家インタビュー」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html 《作品情報》(寸法)w7.6-8.6㎝×h4.4-4.6㎝、共箱付、新品 《販売期限》2020年5月11日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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赤ぐい呑み 柳下季器 × 山本哲
¥16,500
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《解説》光悦の「雪峯」にあの稲妻のような繕い痕がなかったら、はたして名碗となっていただろうか。実物を四方からみる機会に恵まれたことがないので、定かには判断できないが、少なくとも柳下 × 山本コラボによるこの作品を観る限りにおいては、諾とすべきと思う。特徴のある金の繕い痕は、確かに、あの茶碗を他に真似することのできない名作の域に高めたにはちがいない。だが、逆にいえば、あのまん丸の造形や楽としてきわめて特異な釉のかかり具合があったからこそ、それが生きたともいえる。凡作をいくら見事な金で継いだところで、それは所詮うまく修理された凡作の域を出ることはない。元の茶碗が傑作だったからこそ、あの修理の痕が表現にまで高められた。柳下さんと山本さんにそれぞれの領分で得意とするこの仕事をお願いしてみて、それがよくわかった。おふたりの力量が十分発揮されてこそ、この作品はある。作品のタイトルに、敢えて光悦や「雪峯」の名も出さなかった。もちろん、この作品は、光悦の名作を起点としているが、出来上がってみれば、本歌とはまた異質の魅力を湛えている。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12541739273.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10100913419.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 《作品情報》(寸法)w6.5㎝×h5.0㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年12月3日迄 《お届け》御注文日から一週間以内にショップから発送いたします。
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西岡悠特集① 黄瀬戸ぐい呑み
¥14,300
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《解説》陶芸教室やガイドブックなどでは、長石に微量な鉄分を含んだ土灰を混ぜたのが黄瀬戸釉だと書いてある。だが、作家にいわせれば、それは本当の黄瀬戸ではない。作家がねらう油揚手はその種のインスタント黄瀬戸とはおよそ異なるものだ。黄瀬戸の黄色は鉄分が酸化焼成されて発色することにかわりはない。しかし、西岡さんの黄瀬戸の黄色は、釉薬が発色するのではなく、むしろ土の鉄分が焼成の過程で釉薬に溶け込むことによってできる黄色だという。だとすれば、その微量な鉄分が滲み出るような土でなければならないし、その土から滲み出てくる鉄分をうまく受け止められる釉薬でなければならない。そもそもそんな都合のいい材料があちこちにあるはずがない。しかも焼成条件もごく限定されているとなれば、本当の黄瀬戸をつくるというのは苦行に等しい。このオーソドックスな胴紐のたたずまいの向こうに、そんな激闘があるとは想像し得ない。それほどこの作品は端正で穏やかである。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12536840547.html 《作品情報》(寸法)w6.7㎝×h4.6㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年11月19日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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西岡悠特集② 黄瀬戸六角盃
¥13,200
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《解説》黄瀬戸には油揚手とぐい呑み手がある。前者は、柔らかくて鈍い光沢の焼き肌に銅緑釉や鉄釉で文様が描かれ、所謂桃山の黄瀬戸とみなされる。いっぽう後者は、その手の模様はなく、表面がつるつるとした光沢をもった黄色い器である。前者が特殊な焼成環境から生まれたのに対して、後者は中世からの灰釉の流れを汲む古瀬戸がとくに黄色く発色したものである。ぐい呑み手の代表的な伝世品に六角盃がある。それゆえに「ぐい呑み」手といわれるのか。確かに、今では多くが盃として使用されるが、複数客のセットで伝わっているケースから推して、これもまた、胴紐の茶碗と同様、向付だった可能性が強い。西岡さんは、どちらかというとぐい呑み手のほうがふさわしいこの形式に、敢えて油揚手を応用した。その試みは功を奏している。釉薬のよく溶けたぐい呑み手でなくても、この六角盃は、油揚肌としっかりと調和している。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12536840547.html 《作品情報》(寸法)w7.1㎝×d6.5×h4.4㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年11月19日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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鼠志野ぐい呑み 鈴木都
¥13,200
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《解説》鼠志野というタイトルからして、はて、これが?、と思う方は少なくないはず。鼠志野は鼠色だからその名称がある。なのに、都さんのこの鼠は、鼠色からはほど遠く、むしろノーマルな志野よりはるかに白い。口縁の部分に鬼板が施されているところが、辛うじて、この作品を鼠志野にしている。作家はどんな意図でこんな発想をしたのか。この釉景色をみて自然と思いついたのが富士山。長石の真白な部分と鬼板の赤鼠の部分とで、暗雲垂れ込めた夕景に聳える白富士にもみえる。楽などの伝世品にもこの手のデザインは多い。都さんにそれを確かめると、全く的はずれ。作家の信奉する唐九郎の作品にこの手の茶碗があるそうだ。へー、そんなんつくってるんだ、と調べてみたら、あるある、同じような作品が。楽とか、仁清とか、唐九郎からはほど遠い印象だが、そんな作為でも、この天才にかかれば、たちまち唐九郎色になってしまう。あっぱれ、唐九郎!。でも、写真でみる限り、という条件つきで、都さんのこの鼠のほうが断然きれいでステキである。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w7.5㎝×d6.7×h5.0㎝(それぞれ最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2019年11月3日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。 ※作品について御不明の点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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鼠志野猪口 鈴木都
¥13,200
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《解説》この猪口の青はとても印象に残る。鼠志野が青を呈するのは珍しくないが、たいていは鼠色に近い青である。対して、この青は特別のようにみえる。だが、それがそのようにみえるのは、その青自体に何かの秘密があるわけでなく、むしろそれ以外の色たちのおかげというところがある。側面に現れた火色の何と鮮やかなこと。そして、鬼板を削って抜いた絵模様がとりわけ濃いピンクに染まっていること。器表でぞんぶんに踊るこれらの補色?たちが、この作品の鼠色をさらに明るい青に仕立て上げている。鼠志野は志野のネガティブを楽しむのがトラッドな観賞の仕方かと思うが、この作品にあっては、志野云々というよりも、器の四方で踊る青、赤、ピンクの色たちの自己主張こそが何よりもの魅力である。最近作家はこの手の作品をあまり手がけてないとのことだが、ぜひこの怪しく美しい鼠の路線を、もっと深化させてもらいたいものである。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w6.0㎝×h4.8㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年11月3日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。 ※作品について御不明の点がございましたら、気軽にお問い合わせ下さい。
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鳴海織部ぐい呑み 深見文紀
¥10,800
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《解説》ひとくちに織部といっても、その種類は多い。引き出し黒から発展した織部黒や黒織部も織部なら、白土に織部釉と呼ばれる銅緑釉をかけた青織部や、赤土にそれをかけないで焼く赤織部もまた織部である。鳴海織部は、青織部と赤織部の中間に位置し、赤土と白土を生地に、前者には鉄と白泥で文様を描き、後者には銅緑釉をかける。伝世する織部の優品には鳴海が多い。深見さんは、この鳴海に取り組むに当たって、赤土の発色と質感にとくにこだわったという。作家の得意とする漫画ではなく、トラッドな文様を控えめに施すことによって、赤土の赤と銅緑釉の緑が際立つ。ムラムラとかかる釉薬(うわぐすり)にも動きがあって、ところどころに現れたピンホールもまた、器が渋く育っていくだろうことを予感させる。さらに、全体の造形もしっかりとした芯のうえに動きを出して、織部本来のダイナミクスを的確にとらえている。深見さんを、漫画ではなく、正統な織部作家と呼ぶにふさわしい優品である。 ※参考 「ぐい呑み」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12525680542.html?frm=theme 「作家インタビュー」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html 《作品情報》(寸法)w8.0-9.0㎝×h4.2-4.9㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年10月14日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。 ※10月以降は税率が変わりますので、価格は11,000円になります。
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志野ぐい呑み 山田洋樹
¥10,800
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《解説》四年前に古田織部の没後四百年を記念して「大織部展」が開かれたのは記憶に新しい。夥しい名物が集ったその展示で発見は多々あったが、最も衝撃的だったことのひとつに瀬戸黒がある。それまで「ワラヤ」や「小原木」などの縦横がほぼ同じ長さの瀬戸黒を見慣れていた眼に、極端に横長の瀬戸黒が目に飛び込んできた。しかも、そんな茶碗がいくつもある。なかでも「常盤」は、高台もないに等しいほど低いので、まさに盥のようなたたずまい。そのたくましく野性的な迫力に圧倒された。今回、山田さんにそんな形で志野ができないかと提案した。そしてその回答がこの作品。一目みて歴然としているが、「常盤」とは対照的な、優雅で気品に満ちた作品に仕上がった。志野の釉調がそうさせているのはもちろん、作家は、瀬戸黒の基本形を保ちながら、胴部を少したわめたり、腰に変化をつけるなど、随所に志野の造形をちりばめた。これを作家の創意とするのならば、それはうまくいっているというべきだ。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12500817326.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)w6.8-7.2㎝×h3.7㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年9月3日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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志野ぐい呑み 山田洋樹
¥10,800
SOLD OUT
《解説》「ぐい呑み考」で一番最初に取り上げた山田さんのオレンジがかった志野はできないか、と以前から作家にお願いしていた。師匠の加藤康景氏ゆずりの独特の志野で、筆者がこの方の作品世界に引き込まれたきっかけとなった作品でもあった。作家がおっしゃるには、最近は当時と違う窯を使っていて、その窯ではあれは出ないのだそう。だが、手元にあるあのオレンジ志野をみるにつけ、おそらく、これを評価する同志は、筆者以外にもおおぜいいるにちがいないと確信する。で、何とかならないかと無理をいい続けていたら、今度の瀬戸黒シリーズでそれらしい作品が仕上がってきた。それがこの作品。全体に白の色調が勝っているが、ところどころにかかる火色は、まさにあのオレンジの明るい輝きを放っている。この作品では、厚くかけられた釉に現れたピンホールが、まるで梅花皮のようにひび割れていく様が魅力のひとつだが、これにそのオレンジがさすと全体の立体感が一気に増してみえる。瀬戸黒形式のなかで、作家の育んできた技が十全に生きた作品といっていい。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12500817326.html?frm=theme https://ameblo.jp/guinomikou/entry-11951914077.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)w6.7-7.0㎝×h4.3㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年9月3日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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赤紫志野猪口 鈴木都
¥12,960
SOLD OUT
《解説》前回都さんの作品をアップしてすぐ「次はいつまでに用意したらいいでしょうか?」とのお尋ねだったので、できれば5月中に、とお願いした。6月に入って、作家から作品の代わりにメールが届いた。「窯は焚いているのですが、なかなか篤丸ショップ向けに、特色のある作品が取れずじまいで」とある。そんなことなら大歓迎。いつまでも待ちましょう!それほどにこだわりを込めてセレクトして下さる作家の気持ちがとっても嬉しい。で、今月になって届いたのが写真の猪口。赤紫の深みがますます増して、何やら怪し気な魅力を放つ。作家によれば「窯の中で他と少し火の流れが違う場所があり、そこに入れると紫が赤味を帯びることを最近発見した」のだそう。桃山の花入に「三角」と呼ばれる筒形を三方にたわめた様式の伝世品がある。備前や信楽などの焼き締めに多いが、敢えて三つの面をつくることによって、灰やコゲなどからなる焼きなりを、異なる三つの様相から楽しむことのできる花入だ。織部などはこれを床にかけて楽しんだという。都さんのこの猪口は四方になっていて、それぞれが異なる四つの様相をみせる。焼き締めならまだしも、志野でこれは珍しい。釉薬物は炎の戯れをむしろ避ける傾向にあるからだ。作家のコメントから伺い知れるように、その志野が「火の流れ」による焼き締めのような領域に達していることがわかる。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2 作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w5.8㎝×h5.8㎝(wは口縁一辺の長さ)、共箱付、新品 《販売期限》2019年8月26日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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割高台ぐい呑み 鈴木大弓
¥9,720
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《解説》大弓割高台の一番の見所は、口縁の両端につけられたキズ。割高台は韓半島では祭礼用の器だった。儒教の祭器は古代中国の青銅器を模している場合が多く、割高台のモデルは、青銅器における酒器の役割を果たした爵とされ、これには特徴的な角が備えられていた。だから、割高台にももともと口縁に角があったが、これを茶碗に転用した茶人たちは、実用には邪魔として、角を削り取ってしまった。そのため、伝世する割高台茶碗の多くにはその痕跡がある。研究熱心な大弓さんは、初めそれを土片をつけて表現していたが、せっかくなら削り跡がもっとリアルなほうがいいと、無理をいってこれをドリルで削って頂いた。今回もしっかり削り跡をつけて下さったが、これがもっとわかりやすくなるようにと、古色をつけて頂いた。写真をみると一目瞭然、削り跡もはっきりみえるし、全体に延びる貫入もはっきり浮かび上がって、風情が倍増した。真っ白な状態から時間をかけて育てるのももちろんいいが、古色付けが有効なケースのひとつといっていい。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12218636898.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)w8.1-7.3㎝×h5.6㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年8月19日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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黄瀬戸ぐい呑み 深見文紀
¥12,960
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《解説》桃山の黄瀬戸には何か申し訳程度に文様がある。菖蒲であったり、菊であったり、丁子だったりするが、それは、けっして全面に出ることなく、木灰釉と銅緑釉が織り成す黄と緑のコントラストの引き立て役として描かれている。黄瀬戸のヒエラルキーでは、上位にあの味わい深い油揚げ肌、次に胆礬、それから文様というほかないけれど、かといって、そのささやかな文様がないと逆に何か物足りない。深見さんは、これを逆手に取って、この文様を、得意の絵心を駆使して凝ったものに仕上げた。黄瀬戸の常識からすればでしゃばりにもみえかねないこの兎の絵が、油揚げ肌がタブローにもなり得るというオルタナティブを示した。このジャンルにおおける新しい試みといっていい。さらに、食器に近いその造形にあっても、シャープな線が全面に活かされて、黄瀬戸のもつ格式を巧みに表現している。見込みの兎は『鳥獣戯画』からきているが、黄色い円形に映るその姿は、月に住むといわれるお伽噺の兎を彷彿とさせる。このウィットの効いた作品は、十五夜あたりに月を眺めながら一杯やるのにちょうどいい。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12046351592.html?frm=theme 「作家インタビュー」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html 《作品情報》(寸法)w8.0㎝×h3.8㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年8月16日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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赤ぐい呑み 加賀光悦写 柳下季器
¥12,960
SOLD OUT
《解説》光悦の「加賀」は、ただでさえ飛んでいるその作品群のなかで、最も過激な茶碗といっていい。やきもののルールを気にすることなく、少しでも陶器に携わっていたら思いつかないような創意を、その全面に施した。鉛釉、黄土、白泥、もしかしたらさらに黒い泥まで塗っていたかもしれない重ね塗り、半筒にも鉢形にも属さないその特異な形状、いびつに施された櫛削り、いずれも、やきものの常識を信じていれば敬遠するはずの表現である。ところが、光悦はこれをさらりとやってのけ、しかもそれがなくては成立し得ない作品にまで仕上げた。そこには長次郎にはない軽さ、明るさがある。それは、すぐにでもつかめそうなのにけっして追いつくことのできない月影のように、簡単に再現できそうで実は難しい。この作品をみれば歴然としているように、柳下さんは、これに果敢に挑戦し、ひとつの解を導いている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://gamp.ameblo.jp/guinomikou/entry-12463695868.html 作家HP http://www.hideki-yanashita.com/ 《作品情報》(寸法)w7.7㎝×d6.2㎝×h4.7㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年6月25日迄 《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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乾漆赤ぐい呑み 山本哲
¥18,360
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《解説》長次郎の赤茶碗を意識した乾漆酒器。黒と同様、長次郎の赤は単なる赤ではない。哲さんはもちろんそのことを知っている。布目をうまく利用しながら、そこに様々な色を塗り重ねて、本歌の複雑な色相を表現した。とくに外側と内側の塗り分けがみどころ。それぞれにとてもぶ厚くみえるので、見た目の重さと手取りの軽さのギャップに驚く。乾漆ゆえにやきものの質感はないが、その分塗りものにしかできない彩色が可能となった。あたかも詩から音楽が生まれるように、長次郎のエッセンスが表現されている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10102048210.html 《作品情報》(寸法)w5.2-5.6㎝×h4.7㎝、共箱付、新品 《販売期限》2019年6月11日迄 《お届け》御注文日から約二週間後にショップから発送いたします。
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