深見文紀特集② 鼠志野ぐい呑み
¥11,880 税込
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《解説》志野筍絵の名碗「玉川」を写した作品。荒川豊蔵は、美濃の山中で志野の陶片を発見する数日前に、名古屋で北大路魯山人とともにこの「玉川」を観ている。その輪トチン跡をみて、これと同じものを故郷の美濃でみたことがあると思い立って、それを確かめに帰った。すると、故郷の窯跡からその「玉川」と同じ筍絵の陶片がみつかった。志野の産地は瀬戸とされていたそれまでの定説を覆した歴史的発見とされるが、そんな伝説の傍らで本歌の「玉川」はときを越えて美しい。豊蔵が「随縁」をつくったように、深見さんもまたこれに惚れぬいて写さずにはいられなかった。「胴のたわんだ線がたまらない」という作家は、目立たない本歌の勘所をきちんと押さえている。さらに、白い志野を反転し鼠志野に仕上げた。鼠の複雑な発色もいいが、これが思わぬ効果をもたらした。鼠の模様は掻き落とすのが常だが、本作では「胴紐をまたぐので撥水剤で抜いた」という。だから模様の輪郭が滲んで、まるでスプレー缶の落書きのようになっている。とてもポップな筍絵ではないか。桃山の幽玄な志野に、現代のポップアートがフュージョナイズされたモダン志野である。
※参考
「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662107.html
「作家インタビュー」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html
《作品情報》(寸法)w5.5-6.0㎝×h5.9㎝、共箱付、新品
《販売期限》2019年5月13日迄
《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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