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黄瀬戸ぐい呑み 深見文紀

¥12,960 税込

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《解説》桃山の黄瀬戸には何か申し訳程度に文様がある。菖蒲であったり、菊であったり、丁子だったりするが、それは、けっして全面に出ることなく、木灰釉と銅緑釉が織り成す黄と緑のコントラストの引き立て役として描かれている。黄瀬戸のヒエラルキーでは、上位にあの味わい深い油揚げ肌、次に胆礬、それから文様というほかないけれど、かといって、そのささやかな文様がないと逆に何か物足りない。深見さんは、これを逆手に取って、この文様を、得意の絵心を駆使して凝ったものに仕上げた。黄瀬戸の常識からすればでしゃばりにもみえかねないこの兎の絵が、油揚げ肌がタブローにもなり得るというオルタナティブを示した。このジャンルにおおける新しい試みといっていい。さらに、食器に近いその造形にあっても、シャープな線が全面に活かされて、黄瀬戸のもつ格式を巧みに表現している。見込みの兎は『鳥獣戯画』からきているが、黄色い円形に映るその姿は、月に住むといわれるお伽噺の兎を彷彿とさせる。このウィットの効いた作品は、十五夜あたりに月を眺めながら一杯やるのにちょうどいい。
※参考
「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12046351592.html?frm=theme
「作家インタビュー」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html

《作品情報》(寸法)w8.0㎝×h3.8㎝、共箱付、新品
《販売期限》2019年8月16日迄
《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。

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