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千利休生誕500年特別企画「利休賛」; 建盞ぐい呑み 西林学
¥16,500
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《解説》建盞とは、中国の建窯で焼かれた盞(さん=小さな杯)のことで、利休の時代には今でいう曜変、油滴、禾目などの天目類を指した。では、この時代の天目はといえば、これら貴重な建盞の部類に入らない焼き損ないの盞をまとめてそう呼んだ。つまり、その他おおぜいの盞ということで、「珠光天目」で名高い灰被などはこれに当たる。利休が生きた時代は建盞絶対主義から、むしろ天目を上とする価値転換がなされたとされる。利休も若い頃からずっと建盞を使ってきたが、茶会記では天正元年(1573)を最期に、以降は同じ盞でも天目しか使用していない。ちょうどこの頃、茶の湯の世界で侘び茶革命が起きていたことを推測させる。写真の作品は今風にいえば油滴天目に当たる。西林さんのお宅で珠光青磁を拝見していたら、その傍らにこの作品が置いてあって、妙に目を引いた。以前文様が裏返しのネガ天目に取り組んでいたのは知っていたが、正当な天目も焼いていたとはついぞ知らなかった。手に取ってみると、なかなかに完成度が高い。せっかくなのでこれも紹介させてくださいと持ち帰ってきた。作家の工房を訪ねると、こうした思いがけない発掘ができるから面白い。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12758121539.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663554.html 《作品情報》(寸法)本体w8.2㎝×h4.4㎝、共箱付、新品 《販売期限》2022年11月30日まで 《お届け》箱の制作に三週間ほど頂きますので、発送はそれ以降になります。
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千利休生誕500年特別企画「利休賛」; 珠光青磁輪花盃 西林学
¥9,900
SOLD OUT
《解説》西林さんに珠光青磁の制作の依頼に伺った際に、同じ釉調で何か違った形のものができないかと相談してみた。たとえば口縁だけでも輪花にするとか何とか勝手なことをいって、作家を困惑させた。う~ん、という反応だったので、やっぱり思いつきはダメだなとさして執着することなくその場は過ぎたが、その後、焼き上がったたくさんの珠光青磁のなかに、写真と同じ形の作品が数点混ざっているのをみつけた。おっ、これは、と手に取ってみていると、「珠光青磁をそのまま輪花にするのは生地の段階でダメだと思ったので、自分なりにこの釉薬と輪花に合う形を考えてみました。」と西林さん。それこそ真正の青磁や天目にみられる形式をベースにしている。薄づくりで繊細な造形が作品をキリっとさせ、珠光青磁の釉調は本歌とはまったく別の様相をみせている。「これならふつうの青磁がよかったかな。」という作家に対して、いやいやそれだったらふつうで面白くない、これも今回ぜひ紹介させてください、と持ち帰ってきたのが写真の作品。シャープなフォルムに、高台脇と見込みの釉溜り、器胎の全面を覆う貫入など、見どころの尽きない作品である。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12758121539.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663554.html 《作品情報》(寸法)本体w9.0㎝×h3.1㎝、共箱付、新品 《販売期限》2022年11月30日まで 《お届け》箱の制作に三週間ほど頂きますので、発送はそれ以降になります。
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千利休生誕500年特別企画「利休賛」; 珠光青磁ぐい呑み 西林学
¥9,900
SOLD OUT
《解説》今回の企画は珠光青磁をなくして成立しない。本文で幾度も言及しているように、「珠光茶碗」と利休とは切っても切り離せない関係にあるからだ。西林さんはこの希少な茶碗づくりに取り組む数少ない作家のひとりで、出品の依頼のため久しぶりに吉野の工房を訪ねたが、今はもう焼いてないという。それは困る、あきません、と我儘な筆者は無理をいって、今回のためにわざわざ焼いて頂いた。作家によれば、うまく焼成するためには、いくつかつくって窯に混ぜればいいというものではなく、ひと窯全部珠光青磁で埋める必要があるとのこと。大事を引き受けて下さって感謝しきり。この場をお借りして御礼申し上げます。作家は、その無理な要望に応えて、ガス窯に加えて薪窯にも挑戦してくださった。それが写真の作品。くすんで黄ばんだ青の渋い魅力はもちろん、薪特有の火色が高台脇に出て美しいコントラストをなしている。さらに、この作品の一番の見どころは、見込みの釉だまり。灰が舞い落ちて瑠璃色の美しい結晶をこしらえている。本歌は徹底して地味でしばしば「わかりにくい」とされるが、西林さんはそこに別の魅力を加えて本作をとてもわかりやすくしている。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12758121539.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663554.html 《作品情報》(寸法)本体w7.7㎝×h3.4㎝、共箱付、新品 《販売期限》2022年11月30日まで 《お届け》箱の制作に三週間ほど頂きますので、発送はそれ以降になります。
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千利休生誕500年特別企画「利休賛」 ; 狂言袴酒盃 古松淳志
¥17,600
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《解説》晩年の利休が愛用した「挽木鞘」をモデルにした作品。高麗青磁の筒茶碗で、胴中程の文様が狂言役者の袴の文様に似ることから一般に狂言袴茶碗と呼ばれる。「挽木鞘」が茶会記に現れるのは利休自刃のわずか三か月前だが、それから死ぬまでの間にかなりの頻度で使用されているところからすると、相当の思い入れがあったと推測できる。堺に蟄居を命じられてからこの茶碗を細川忠興に送ったエピソードはよく知られている。腰の張った筒形は利休がとくに好んだ造形で、長次郎茶碗には当たり前にみられるし、高麗物では他に「三島桶」が好みの茶碗として伝わっている。古松さんは、これを立ちぐい様式にアレンジして、本歌以上に美しく仕上げた。キラキラの青磁でもない、かといって粉青まで濁らない、深く沈静した青は観る者の心にじわりと染み入る。口縁や高台周辺にほのかにさす火色もアクセントになっていていい。利休の魅力を表現するについて、古松さんの作品は欠かせないと身勝手なお願いをしたところ、今回快く御協力頂いた。利休の愛した茶碗の魅力を今によみがえらせてくれているのはもちろん、それだけにとどまらない高麗青磁の稀少な美しさを、この作品は訴えている。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12754594312.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10106447695.html 《作品情報》(寸法)6.0w㎝×h5.9㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年11月30日迄 《お届け》御注文から5日以内に発送いたします。
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千利休生誕500年特別企画「利休賛」 ; 黒狐手黄瀬戸ぐい呑み 西岡悠
¥19,800
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《解説》西岡さんにとって利休のイメージは「黒」なのだそう。やはり長次郎の黒茶碗のインパクトがそうとう強いとみえる。美濃には瀬戸黒があるのでこれで長次郎を表現する手もあるがそれでは面白くない。ならば得意の黄瀬戸で黒を表現できないか。そう考えて生まれたのがこの作品。最近西岡さんは釉の掛け分けを多用して新境地を開いているが、本作は分けずにごっちゃにしている。黄瀬戸は油揚手に焼くだけでもかなり難しいのに、そこに黒をのせて仕上げるとは、いったいどんな焼き方をしているのか。作家に尋ねても、当然、企業秘密だから教えてもらえない。少なくとも、これまでもってくるには尋常でない困難を伴ったことだろう。釉もさることながら、かたちが繊細で、長次郎の形式と作家の美意識がうまく融合している。「黒狐手」という名称は、きつねうどんの油揚げと黄瀬戸の油揚手をかけて、そこに黒をかぶせたそうだ。冬枯れの野を黒狐が駆け抜ける光景を彷彿とさせる。作家によれば、黒狐は古くから平和の象徴とされているそう。怪しげな空気が広がる世界情勢に平和への願いを込めた。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12754239693.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10101711610.html 《作品情報》(寸法)6.0w㎝×h4.6㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年11月30日迄 《お届け》御注文から5日以内に発送いたします。
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柳下季器特集① 今焼黒ぐい呑み
¥24,200
SOLD OUT
《解説》柳下さんが「黒」をリニューアルして、師匠の杉本(貞光)師にみせにいったら、これまでになく褒められたという話は、インタビュー本文に載せた。ちょうどそれがインタビューをした日の前日のことだったそうだが。これにはまた後日談がある。杉本師は、この「今焼黒」がよほど気に入られたようで、その後、柳下さんのところへ何回か観にこられたそうだ。「もしかしたら長次郎よりいいかもしれない。」とまでおっしゃられたようで、この「黒」に惹かれた度合がよくわかる。その言葉には、柳下さんが自分の作陶の目的を、長次郎を単に真似るのではなく、その本質をとらえることだと訴えるのとシンクロナイズしている。長次郎茶碗の向こうにある長次郎的な本質を、桃山陶の向こうにある桃山的なものを追求する。それが、師である杉本師とともに、柳下さんが実践する作陶にほかならない。写真は長次郎黒のざわざわ感がわかるように少し明るめの光にあてて撮っている。茶室のような薄暗い空間におけば、対照的に幽玄な姿をみせる。表現域の広い作品である。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12745687908.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10100913419.html 作家HP http://www.hideki-yanashita.com/ 《作品情報》(寸法)w6.5㎝×h5.3㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年6月26日まで 《お届け》箱の制作に三週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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柳下季器特集② 片身替ぐい呑み
¥24,200
SOLD OUT
《解説》最近発表しはじめたこの「片身替」シリーズは、これまでの作家の作品とは少し違ってみえる。カラフルでモダンな感じがするといったほうがいいだろうか。ただ、これは、よくあるように目新しい異なる発色をする釉薬を掛け分けたのではない。その独特の効果は、もともとある赤楽(場合によっては黒楽)と青磁という異なる技法の応用から成立している。また、その造形についても、多くは光悦であったり、志野であったり、既存の形式を借用している。しかも、片身替という手法でさえ伊羅保茶碗から続く伝統的な表現である。さらにいえば、青磁釉が水しぶきのようになっているのもアクションペインティングの技法を想わせる。かように、従来の技法や形式だけでこれほど新しいスタイルを生むことができるというのは、もともとからしてずっとそれらが新しいかったからで、かついまだに新しさを失っていないからだ。裏を返せば、古いものに対峙することがすなわち古いやり方であるという固定観念がいかに脆弱であるかを露呈している。長次郎の本質を追求するのも作家のスタイルだが、この「片身替」という技法は、作家が見出したもうひとつの新しいスタイルだといえる。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12745687908.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10100913419.html 作家HP http://www.hideki-yanashita.com/ 《作品情報》(寸法)w6.9㎝×d5.9×h4.8㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年6月26日まで 《お届け》箱の制作に三週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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瀬戸黒ぐい呑み 深見文紀
¥13,200
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《解説》これぞ瀬戸黒という作品である。筆者は勝手に「たらい型」と呼んでいるが、このタイプは「小原女」をはじめとして、「常盤」、「武蔵坊」など銘のついている以外にも、無名の名作が目白押しである。腰を水平に張らせて、胴を少し鋭角に立ち上げて、さらにその丈を短く抑えるなんて、いったいどんな意図からこんな茶碗が生まれたのか。単にお茶が飲みやすいようにという実用的な発想からはけっして生まれない造形である。先行する天目とも、井戸とも、同年代に近い楽とも異質な何物かが、この形式にはある。所謂織部焼のデフォルメをもって形式としての「へうげもの」と呼ばれるが、その始まりは実に瀬戸黒にある。深見さんはそれを理解してこれに挑んだ。並みいる本歌たちはゴツゴツしていかにも無骨な感じだが、作家の手は、形式に則りながらも、かなり繊細である。「弁慶」という伝世品があって、単に個作の銘というだけでなく、瀬戸黒全体のイメージをいい当てているようにみえるが、この作品は、か細くみえながも実は弁慶をも打ち負かした義経のしなやかな強さを想わせる。単なる写しではなく、そこに作家の持ち味を垣間見ることができる。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12736253895.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12678111843.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662107.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html 《作品情報》(寸法)w7.5㎝×h4.8㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品。 《販売期限》2022年5月13日迄 《お届け》御注文から箱を発注いたしますので、お届けまでに三週間程頂戴いたします。
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瀬戸黒ぐい呑み 深見文紀
¥13,200
SOLD OUT
《解説》瀬戸黒については、独断的な思い込みが強い分、もともと挟隘な射程がさらに狭くなる。ブログでも書いたが、まずその形式を踏んでいないものはダメ。そして、最近大勢になっている釉薬が縮れ状になっているものも「何だこりゃ?」と首を傾げたくなる。井戸の梅花皮(かいらぎ)を出すのがさして難しくないように、瀬戸黒の表面をゴツゴツさせるのに技術的な優位性があるとも思えない。それをこれみよがしに作品化しているのをみると、しかもそんな作品が多いだけに、ほとほとうんざりする。それが瀬戸黒の可能性を矮小化する現在の傾向であるのは実に嘆かわしい。深見さんのこの作品は、ブログでも書いたように形式という芯棒がしっかり通っているし、何よりその漆黒の釉肌がすこぶるいい。基本、素直で穏やかな黒が広がるなか、おぼろげにそれが収縮して変化が見え隠れする。そこには、これみよがしのわざとらしさは微塵もない。作家は瀬戸黒のゴツゴツとした形式を理解している。だが、それをナイーブにゴツゴツとではなく、いたって繊細に表現している。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12736253895.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12678111843.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662107.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html 《作品情報》(寸法)w7.0㎝×h5.0㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品。 《販売期限》2022年5月13日迄 《お届け》御注文から箱を発注いたしますので、お届けまでに三週間程頂戴いたします。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 志野光悦 十王 ぐい呑み 山田洋樹
¥16,500
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《解説》「乙御前」に代表される柿のような丸っこい造形の作品群を、本文では第三のタイプとしてまとめて考察した。それは、全体が曲線でまとめられて、高台も本体にめり込んでいて、その曲線内に収まるつくりをしている。ところが、丸い、丸いといいながら、「乙御前」は口縁の一部にS字の端反りがあって厳密にはまん丸ではない。「紙屋」も自然な曲線ではなく、全体にでこぼこしたいびつな造形をしている。そんな第三タイプのなかで最も素直な丸さを表現しているのが「十王」である。全体が丸々としていて、掌にごく自然に収まる。これを「リンゴみたいで何ともかわいらしい。」と山田さんはいう。この企画をお願いする前から、その造形には挑戦したいと思っていたそうだ。作家は得意の志野でこれに向かう。楽の赤と志野の火色に親和性があるのは想像できるが、これほどの釉調をみせられると、もはや「十王」のイメージから離れて、まったく別の作品のようにみえてくる。柔らかい形式に変幻自在な釉と土と炎の競演。もし光悦が志野を焼いていたなら、こんな作品が生まれていただろうか。そんな想像をさせるほど、山田さんのこの作品は「十王」の形式を生かしている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12701622032.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663496.html 《作品情報》(寸法)w6.6㎝×h5.0㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》箱の制作期間に二週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 志野光悦 不二山 ぐい呑み 山田洋樹
¥16,500
SOLD OUT
《解説》山田さんは、この企画展への出品をお願いする前から、光悦の「不二山」を意識した作品を手掛けていた。本歌の独特な形と白楽の質感が志野と強い親和性で結ばれていることを敏感に察知してのことだろう。昨年の京都での個展でそれを拝見したとき、その目のつけどころに感心した。それは、確かに、「不二山」にはちがいないが、本歌を想わせないほどに志野に同化している。極端にいうなら、桃山の志野茶碗にいかにもありそうなほど、その形式が馴染んでいる。本作を観れば、それは容易にわかろうというものだ。長石釉と鉄と火色が本歌にはない分厚いグラデーションを構成する。しかも、それが四方から眺めるとそれぞれに異なった顔をみせ、形式のバラエティを楽しむことができる。ところが、高台とその周りはいかにも本歌に忠実で、裏返してはじめてそれが光悦由来であることに改めて気づかされる。山田さんのこの作品は、富士山の、近くにあるようでいてときに遠くにもみえる不思議な様相を的確に捉えている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12701622032.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663496.html 《作品情報》(寸法)w7.1㎝×h5.2㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》箱の制作期間に二週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 志野光悦 加賀 ぐい呑み 山田洋樹
¥16,500
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《解説》山田さんの志野は無地である。志野といえば、絵唐津と並んで、器胎に描かれた絵や文様を特徴のひとつとしている。「卯花墻」も「橋姫」もともに垣根や橋の絵があって、それが長石釉の向こうから仄かに現れるのが風情を感じさせて魅力を増している。だから、志野の名品といえば絵物が多く、無地志野もないわけではないが、けっして数は多くない。ところが、山田さんは無地にこだわる。それは、土と釉と炎だけで織りなす釉景色に執着があるためである。鬼板ではなく、土と釉と炎で絵を描くのだ。その意味では、光悦の「加賀」はそそられる対象であるにちがいない。この作品で、光悦は、器胎をキャンバスさながら絵具を塗りたくるようにして、白泥や黄土、釉で絵を描いた。それはまるで現代アートの抽象画のようだ。山田さんはこれに志野で挑戦した。そして、光悦とはまったくタッチの異なる新しい志野の絵を描いた。これもまたひとつのアートではないか。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12701622032.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663496.html 《作品情報》(寸法)w6.4㎝×h4.3㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》箱の制作期間に二週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 志野光悦 乙御前 ぐい呑み 山田洋樹
¥16,500
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《解説》山田さんは、この企画展のために、いくつかの候補作を事前に焼いて写真を送って下さった。そのなかから選ばせて頂いたのが今回紹介する四点で、そのなかに「乙御前」も含まれていた。だが、ここで紹介しているのは最初に選んだ作品とは違う。というのも、これとこれをお願いしますとメールをした後で、作家から「赤味の強い「乙御前」もあります。」と追伸があって、本作の写真が送られてきた。最初のほうは長石釉が強くて、いかにも志野らしい正攻法な作品だったが、こちらは、みてのとおり赤が基調になって、白釉が図の役割をしている。どちらも秀作で捨てがたかったが、結局、赤いほうを選んだ。本文にも書いたように、やはり光悦といえば独特の明るさが特徴で、山田さんのこの「乙御前」はそれにふさわしいと判断したからである。作家もまたそれに気がついてわざわざ追伸で送ってくれたにちがいない。光悦の明るさをしっかりととらえた志野である。とはいえ、この形式の発展形として、あの白いほうもまた良かったが。欲をいえばきりがないので、また何かの機会にどこかで発表されると思う。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12701622032.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663496.html 《作品情報》(寸法)w7.2㎝×h4.1㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》箱の制作期間に二週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 赤ぐい呑み 杉本 玄覚 貞光
¥66,000
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《解説》杉本師のこの作品は、光悦を換骨奪胎している。造形面からいえば、口縁の端反りは「雨雲」などの第二のタイプにみられる「S字曲線」を構成し、高台からの丸みは「乙御前」などの第三のタイプを彷彿とさせる。いっぽう、手捻りによる成形で波打つような器表になっていたり、白濁した釉薬といかにも柔らかそうな土味は、光悦本歌にはなく、作家独自の表現である。さらに極めつきは高台。本歌の際立った特徴である「めり込み高台」を意識しているのは明らかだが、その「反則性」に流されることなく、そのめり込み具合といい、削り具合といい、しっかりと「法」の節度を効かせている。光悦を特徴づける作行きを取り込みながら、自分の表現の一部にするこのやり方は、杉本流の「新結合」と呼んでいい。作家は光悦と対話している。桃山陶をずっと相手に創作活動を続けてきた師は、しばしば本歌のあらがみえてくるという。作家には、おそらく、光悦の「反則」があらにみえた。「法」と「反則」の対話の先に、この作品がある。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12708790518.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10109146329.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12325410235.html 作家HP http://sugimoto-sadamitu.jp/ 《作品情報》(寸法)w7.1㎝×h5.4㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文日から約三週間後にショップから発送いたします。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 赤ぐい呑み 杉本玄覚貞光
¥66,000
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《解説》光悦茶碗のエッセンスをぐい呑みにした杉本師の代表作のひとつ。「光悦ほど自然をしっかり観察し、それを茶碗づくりに生かしたひとはいない」と師はいう。その形は、他の茶碗と比べると一風変わっているが、意外と奇異に写らない。それは、紛れもなく光悦の発明であるはずなのに、なぜかはるか昔からあったような既視感を誘う。光悦の形式が自然のそれを踏襲していることの証である。本作はちょうど掌のなかでコロコロ転がして楽しめるほどの頃合い。手びねりで丸めたその造形は、幾何学とは正反対の曲線美をなしていて、やさしく、あたたかい。通常、赤のうえにコゲが乗って黒みを帯びるが、本作では白くなっている。「窯変ですか?」と質問したら、「いいえ、釉薬です」との返答。最後にかける透明釉は、特別なものを使っていて、時間がたつと白濁して凝固する。そうなるともう使いものにならないが、この作品は、それがちょうど白くなるかならないかのところで焼けた。結果、コゲの乗ったこれまでの作品とは正反対の風貌をみせる。ねらってはできないそうだ。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12708790518.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10109146329.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12325410235.html 作家HP http://sugimoto-sadamitu.jp/ 《作品情報》(寸法)w6.7㎝×h5.3㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文日から約三週間後にショップから発送いたします。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 乾漆ぐい呑み「加賀」写 山本哲
¥19,800
SOLD OUT
《解説》もうずいぶん前になるが、哲さんが乾漆で長次郎を想わせる茶碗をつくっているのを観て、漆でこんな面白いことができるのなら、光悦みたいなぐい呑みできませんか、と無理をいった。そういわれると俄然闘志が沸いてくるこの方の性格からして、断られるはずがないとの計算済みである。「で、どんなんがいい?」と返事を頂いたので、咄嗟に、「加賀」なんかどうですか、と応えた。この茶碗は、光悦の異形だらけの茶碗のなかでとくに飛び抜けている。それこそ作為だらけの作品で、柳宗悦からすれば、最も忌み嫌うべき茶碗の代表格だろう。その作為のひとつとして、器胎に白泥や黄土や釉薬を塗り重ねて景色をなしていることが挙げられる。どうやってこれを実現したかわからないほど、この茶碗の制作工程は謎に満ちている。ただ、少なくとも最終的な表現として複数の色彩が重なることで「加賀」の「加賀」たる所以が成立しているとすれば、この形式は、漆芸と親和性があるにちがいない。案の定、面白い作品をつくって頂いた。そのうちのひとつは筆者の手元にあるので、この作品は別の機会に作家が手掛けたものである。 ※参考 「ぐい呑み考」 https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12707283940.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10102048210.html 《作品情報》(寸法)w5.0㎝×h4.0㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》箱の制作期間に二週間ほど頂きますので、発送はその後になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 赤雪峰ぐい呑み 柳下季器 × 山本哲
¥36,300
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《解説》柳下さんと哲さんのコラボによる「雪峰」は、すでにここでも紹介している。織部企画のときの「須弥(十文字)」とともに、好評のうちに迎えられたが、今回、柳下さんは、もう一歩進んで、赤だけではなく、口縁から白を重ねた。本歌の白は釉薬の白濁と思っていたがどうもそうではないと踏んだようだ。確かに、こちらのほうが本歌により近いようにみえる。そこに哲さんの手が加わってどうなったかは観てのとおり。器胎の表面だけでなく、内側までも手を入れて、あいかわらず細かい仕事で納得させる。ただ、今回はアクシデントがあった。割れたとか欠けたとは違って、意図的な繕いは、繕わなければならない状態を人為的につくらねばならい。つまり、わざと壊さなければならない。今回、その過程で白い土の一部がめくれてしまった。粗い土に泥土を重ねれば無理もない事態である。哲さんはこれを金ではなくわざわざ白漆で繕った。ふつうなら欠損品といわれても仕方ないが、やきものの世界ではこれに積極的な価値をみる。本歌の金繕いがそうだし、この作品では偶然のアクシデントによって新たな見どころが生まれた。そこまでこだわって下さったおふたりに感謝しきりである。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12712204066.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10100913419.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10102048210.html 《作品情報》(寸法)w6.9㎝×h5.2㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文から共箱を発注いたしますので、発送は二週間以降になります、
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 不二山仰 黄瀬戸ぐい呑み 西岡悠
¥19,800
SOLD OUT
《解説》今回の企画展への参加を西岡さんに呼びかけた際、この作家が光悦にどんなアプローチをするか想像していた。織部展でまん丸の織部を出展していたから、今度もこの路線で丸い光悦を出してくるのではないか。勝手な予想は見事にハズれ、作家から届いたのは、四角い光悦、しかも黄瀬戸だった。まったく嬉しい誤算で、この作品をひとめみて、これはまちがいなく「四彩」に続く西岡さんのヒット作品になるにちがいないと確信した。「不二山」を黄瀬戸で表現するという発想は守旧派からすれば異端にみえるが、考えてみれば、本歌の下部の炭化部分は黄瀬戸のコゲとの親和性があって、素材としてこれほどピッタリな対象はない。とくに黄瀬戸の場合、胴紐や六角以外にしっくりとくる形式が極端に少ないので、これほど腑に落ちる形があったのかと驚かされた。逆に、今までなかったのが不思議なくらいだ。深い黄色、変化に富んだコゲ、とりわけ高台周辺のむらむらした感じが何ともいえない。さらに、タイトルの「不二山仰」も振るっている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12702283474.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10101711610.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12536840547.html?frm=theme 《作品情報》(寸法)7.0w㎝×h4.7㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文から5日以内に発送いたします。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 黒ぐい呑み 鈴木都
¥15,400
SOLD OUT
《解説》本文にも書いたように、光悦作品には丸みを帯びたものと角張ったものがある。都さんから送られてきたこの作品を箱から取り出すとき、包み紙の向こうの感触で、これは丸いほうだなとすぐにわかった。包みを解いてみると、案の定丸かったが、光悦の特定の作品を連想させるものではなかった。作家は「特定作品の写しは意識せずに、美濃物とは異質な「向勢」の作行きを手捻りで試した」という。「向勢」は書道用語で字の縦の線を左右横にふくらませる書き方をいう。本文で第三タイプに分類した「乙御前」や「紙屋」などは、まさに「向勢」の作行きからなっていて、作家はこれを光悦のエッセンスと解釈したようだ。光悦のどの作品とも似ていないが、その丸みには確かに光悦の造形がなぞられている。今回唯一の「黒」となったが、瀬戸黒の引き出しの技法と楽の手捻りと「向勢」が作家を起点に「新結合」をもたらした。光悦を「主体的に作品として茶碗をつくった初めての個人作家」とみなす都さん。同じ作家としてこの巨人と対峙した痕跡がひしと感じられる黒である。 《参考》 ・「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12710348412.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12599091751.html?frm=theme ・作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w7.5㎝×d6.8×h5.0㎝、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文から5日以内に発送いたします。 ※光の加減で写真の一部が茶色っぽく写っていますが、実物は深みと光沢のある引き出し黒になっています(真上と真下から写した写真がより実物に近い)。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 酒杯習作写し「乙御前」① 坂倉正紘
¥16,500
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《解説》今回坂倉さんから送られてきた作品を拝見して、その完成度の高さに驚かされた。萩の土でどんな光悦が生まれるか楽しみにしていたが、光悦の手癖を的確に捉えていて、まるで本人が萩にやって来て器をつくったかのようだ。やはり彫刻をされているだけあって、対象の特徴を把握する観察力やそれを再現する造形力は確か。「本歌をそのまま再現することにはあまり意味を感じていなくて、作為と無作為の間で写せることを理想としてやってみました。」と本人はいうが、実作はどれも本歌を彷彿とさせるところからすると、作家が意識したその「作為と無作為の間」が、あるいは光悦のエッセンスを捉えているのかもしれない。さらに「つくっていて、ただただ楽しかった。」と感想を語るが、本文にも書いたように、光悦が作陶に向かう時間は楽しいものだったはずなので、これも作品に真に迫った雰囲気をもたらす一因になっているのではないか。①の作品は、坂倉さんの窯の裏山で取れる「祠(ほこら)赤土」に萩の土を混ぜて釉薬を掛けたもの。赤土のしぶい表情がそのまま表現され、胴の一部に入るヒビがアクセントになっている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12707283940.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10109547848.html 《作品情報》(寸法)w8.0㎝×d7.5×h5.2㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文後に共箱を発注いたしますので、発送は二週間以降になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 酒杯習作写し「乙御前」② 坂倉正紘
¥16,500
SOLD OUT
《解説》今回坂倉さんから送られてきた作品を拝見して、その完成度の高さに驚かされた。萩の土でどんな光悦が生まれるか楽しみにしていたが、光悦の手癖を的確に捉えていて、まるで本人が萩にやって来て器をつくったかのようだ。やはり彫刻をされているだけあって、対象の特徴を把握する観察力やそれを再現する造形力は確か。「本歌をそのまま再現することにはあまり意味を感じていなくて、作為と無作為の間で写せることを理想としてやってみました。」と本人はいうが、実作はどれも本歌を彷彿とさせるところからすると、作家が意識したその「作為と無作為の間」が、あるいは光悦のエッセンスを捉えているのかもしれない。さらに「つくっていて、ただただ楽しかった。」と感想を語るが、本文にも書いたように、光悦が作陶に向かう時間は楽しいものだったはずなので、これも作品に真に迫った雰囲気をもたらす一因になっているのではないか。②の作品は、①の土に萩の大道土を化粧土にして粉引にしたもの。ムラムラした土の表情とともに、口縁や胴部にニュウが入って見所となっている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12707283940.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10109547848.html 《作品情報》(寸法)w7.8㎝×d7.3×h5.2㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文後に共箱を発注いたしますので、発送は二週間以降になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 酒杯習作写し「乙御前」③ 坂倉正紘
¥16,500
SOLD OUT
《解説》今回坂倉さんから送られてきた作品を拝見して、その完成度の高さに驚かされた。萩の土でどんな光悦が生まれるか楽しみにしていたが、光悦の手癖を的確に捉えていて、まるで本人が萩にやって来て器をつくったかのようだ。やはり彫刻をされているだけあって、対象の特徴を把握する観察力やそれを再現する造形力は確か。「本歌をそのまま再現することにはあまり意味を感じていなくて、作為と無作為の間で写せることを理想としてやってみました。」と本人はいうが、実作はどれも本歌を彷彿とさせるところからすると、作家が意識したその「作為と無作為の間」が、あるいは光悦のエッセンスを捉えているのかもしれない。さらに「つくっていて、ただただ楽しかった。」と感想を語るが、本文にも書いたように、光悦が作陶に向かう時間は楽しいものだったはずなので、これも作品に真に迫った雰囲気をもたらす一因になっているのではないか。③の作品は、②と同様の粉引となっているが、化粧土が薄めで下地の土の色味が濃く浮き出ている。本作にも口縁の一部にニュウが入ってアクセントになっている。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12707283940.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10109547848.html 《作品情報》(寸法)w7.3㎝×d7.0×h5.2㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文後に共箱を発注いたしますので、発送は二週間以降になります。
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企画展「光悦様~The Koetsu styles」; 光悦雨雲的本沼手黄瀬戸ぐい呑み 松村遷
¥13,200
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《解説》「雨雲」と黄瀬戸の組み合わせとは、意表を突かれた。本歌は、黒を基調に灰色や土肌をうまく使って墨絵のような世界を表現している。それがあかたも濃い雨雲から瀟々と雨が落ちる様子を想わせるから、この銘がついた。そのモノトーンの世界とカラフルな黄瀬戸とは、凡庸な発想からはつながりにくい。作家は、黒を黄にすることで、「雨上がりの雲間から光明が差し込む」様子に転換する。本作では、すでに雨は止んでいて、その替わりに雲間から差し込む光で辺りが明るくなりはじめている。本歌を知る者は、この作品を通して、「雨雲」から「雨上がり」へと経過していく時間そのものを体験することができる。もともと「雨雲」は作家にとって「造形的に尽くされた」茶碗として驚嘆の的だったという。そして、その釉薬と土肌のコントラストが、黄瀬戸の「じんわりした肌と焦げ」のそれを表現するのにぴったりだったとのこと。いかに光悦といえども、自分の作品が後の世でこんな形に生まれ変わるなど思いも及ばなかったことだろう。光悦と黄瀬戸とのきわめてユニークな「新結合」である。 ※参考 「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12707947053.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10113945879.html 《作品情報》(寸法)w7.0㎝×h5.2㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品 《販売期限》2022年2月21日迄 《お届け》御注文後に共箱を発注いたしますので、発送は二週間以降になります。
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「それぞれの織部展」 (the exhibition “Oribes” for them, l'exposition “Oribes” pour eux) 織部黒ぐい呑み(“oribeguro” sake cup, “oribeguro” coupe à sake) 鈴木都 (shu, suzuki)
¥14,300
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《解説》「織部好みについては、歪みやひび割れなど通常欠点とされる要素を、意図的に強調したやきもの、動的、過剰、饒舌というイメージを持っています。志野茶盌などは、その典型的なものだと捉えています。青織部や黒織部、織部黒に限らず、志野というやきものもそもそもは”織部”なのだという唐九郎の言説に従えば、自分の作っているやきものは所謂”織部”の範疇に入るものなのではないかと思っています。」 今回この企画をお願いしたとき、都さんは志野で出品されると思っていた。なぜなら、御本人も唐九郎を引き合いにしておっしゃっているように、瀬戸黒とともに、志野は織部好みの原型ともいうべきやきものだから。その予想を裏切って織部黒を選択したことは、ある意味、織部的ではないか。そして、織部黒となれば引き出しが当たり前だが、これを置き黒にしたのもまた織部的。つまり、こちらの常識や期待にそのまま迎合しないところが、まさに「差異の侘び茶」にほかならない。都さんの仕事は、確かに、織部的である。ただ、そんな小理屈を退けておいても、この黒織部のかせた表情はいい。 《織部黒(oribeguro)》Oribeguro (oribe black) is a bowl of Mino pottery in the period of Momoyama(around 1600 in japan), that has kutsugata (distorted shape) and black glaze. As the name suggests, it is one of the typical styles that Oribe likes. It is pulled out from the kiln during firing to give the black glaze unique luster. Other tea bowls that use this technique, also known as "pulled out black," are Setoguro(Setoblack) and Kurooribe(blackoribe). In chronological order, the semi-cylindrical Setoguro precedes, which is distorted and followed by Oribeguro, followed by Kurooribe with white space in the body and pictures drawn on it. Chojiro's black tea bowl is also pulled out, but while this is a full glaze, Mino's black tea bowl is accompanied by earthen appearances. One of the attractions is the change in soil over time. Mr. Suzuki's sake cup does not dare to pulled out, but brings out the sober charm of the black glaze by natural cooling. 《織部黒(oribeguro)》Oribeguro(oribe noir) est un bol de poterie Mino de la période Momoyama (envers 1600 au japon), qui a “kutsugata”(forme déformée) et un émail noire. Comme son nom l'indique, c'est l'un des styles typiques qu'aime Oribe. Il est sorti du four pendant la cuisson pour donner à l'émail noir un éclat unique. Les autres bols à thé qui utilisent cette technique, également connue sous le nom de “hikidasiguro”(noir sorti ), sont Setoguro(seto noir) et Kurooribe(noir oribe). Dans l'ordre d'apparition, le Setoguro semi-cylindrique précède, qui est déformé et suivi par Oribeguro, suivi par Kurooribe avec un espace blanc dans le corp et des image dessinées dessus. Le bol à thé noir de Chojiro est aussi un des noirs sortis. Mais bien qu'il s'agisse d'un émail complet, le bol à thé noir de Mino est accompagné d'un aspect de terre. La coupe à sake de M. Suzuki n'ose pas d'en sortir, mais fait ressortir le sobre charme de l'émail noire par un refroidissement naturel. 《参考》 ・「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12677312021.html https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12599091751.html?frm=theme ・作家HP http://suzukishu.com/ 《作品情報》(寸法)w8.3㎝×d7.7×h5.0㎝、共箱付、新品 《販売期限》2021年7月15日迄 《お届け》御注文頂いて箱を注文しますので、発送までに約20日頂戴いたします。
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