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瀬戸黒ぐい呑み 深見文紀

¥13,200 税込

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《解説》これぞ瀬戸黒という作品である。筆者は勝手に「たらい型」と呼んでいるが、このタイプは「小原女」をはじめとして、「常盤」、「武蔵坊」など銘のついている以外にも、無名の名作が目白押しである。腰を水平に張らせて、胴を少し鋭角に立ち上げて、さらにその丈を短く抑えるなんて、いったいどんな意図からこんな茶碗が生まれたのか。単にお茶が飲みやすいようにという実用的な発想からはけっして生まれない造形である。先行する天目とも、井戸とも、同年代に近い楽とも異質な何物かが、この形式にはある。所謂織部焼のデフォルメをもって形式としての「へうげもの」と呼ばれるが、その始まりは実に瀬戸黒にある。深見さんはそれを理解してこれに挑んだ。並みいる本歌たちはゴツゴツしていかにも無骨な感じだが、作家の手は、形式に則りながらも、かなり繊細である。「弁慶」という伝世品があって、単に個作の銘というだけでなく、瀬戸黒全体のイメージをいい当てているようにみえるが、この作品は、か細くみえながも実は弁慶をも打ち負かした義経のしなやかな強さを想わせる。単なる写しではなく、そこに作家の持ち味を垣間見ることができる。

※参考
「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12736253895.html
https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12678111843.html
https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662107.html
https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12452039652.html

《作品情報》(寸法)w7.5㎝×h4.8㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品。
《販売期限》2022年5月13日迄
《お届け》御注文から箱を発注いたしますので、お届けまでに三週間程頂戴いたします。

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