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千利休生誕500年特別企画「利休賛」; 今焼黒ムキ栗ぐい呑み 柳下季器

¥24,200 税込

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《解説》長次郎の数ある茶碗のなかで「ムキ栗」はまさに異形の茶碗である。利休が碗形ではなく筒形の茶碗を愛したことは、伝世の高麗茶碗や長次郎の造形で知ることができるが、それでさえも、当時としては新しい茶碗の形として受けとめられたことが想像できる。だが、この茶碗としては異例の四方形をした「ムキ栗」は、その比ではなく、これはいったい何だとの驚愕を茶席に引き起こしたにちがいない。まさに「崇高」な茶碗といっていい。それなのに、当時の茶会記にこれに関する記述は見当たらない。長次郎の茶碗は「宗易形ノ茶碗」、織部の茶碗は「ヒツミ候也 ヘウケモノ也」と記録されているから、何かそれまでとは違う趣向があれば、誰かがどこかで書き残すはずである。あるいは、利休はこの茶碗を茶席で使わなかったのではないかとの考えさえ抱かせる。さらに、現代にあっても、長次郎や利休好みを紹介する解説本でその特殊性を強調する向きは少なく、この形が利休好みの「四方釜」から来ているとか、せいぜい当時としては珍しい形などと指摘するだけで素通りする。どうも「ムキ栗」は過小評価されていないか。この茶碗があまりにも利休のイメージから離れていて、所謂侘び寂びの利休を語ろうとするには不向きだから敬遠されるのか。そんなことはない。本文でも散々書いたが、「ムキ栗」のように茶碗の概念を破壊するような実験をするのが利休の茶の狙いである。その意味で、それは、利休の侘び茶の極北を行く茶碗である。今回の企画には不可欠な造形なので、柳下さんに無理をいって御提供頂いた。四方の形もさることながら、全体の茶褐色のざわざわ感がとてもいい。

※参考
「ぐい呑み考」
https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12758772393.html
https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10100913419.html
作家HP  http://www.hideki-yanashita.com/

《作品情報》(寸法)w5.4㎝(一辺)×h5.1㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品
《販売期限》2022年11月30日まで
《お届け》ご注文から5日以内に発送いたします。

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