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千利休生誕500年特別企画「利休賛」; 伊羅保皮鯨ぐい呑み; 杉本 玄覚 貞光

¥66,000 税込

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《解説》伊羅保は、日本の茶人が韓半島に注文して焼かせた御本茶碗のひとつとされる。草庵の茶室にふさわしい侘び枯れた風情を茶人たちは伊羅保という形式でプロデュースした。刷毛目や粉引、井戸、斗々屋など、半島で発生した本手高麗茶碗たちが茶席で当たり前に使用されるようになった後に注文されているので、いっけんその系譜にあるとみえて、実は茶人たちの作為に満ちている。ろくろを引いているうちに切れてしまった口縁に別の土を足した跡であるべべら、釘で掘ったように渦巻き状をなす釘掘り高台、釉薬を掛け分けてひとつの器胎にふたつの釉調を表した掛け分けなど、すべて茶人たちの作為である。器の形も、どちらかというと大きく崩したり、ダイナミックにうねるようなものが多い。本手高麗の流行を受けて、茶人たちが自分たち独自の表現を求めた結果として生まれた茶碗である。その発生期も新しく、主に17世紀に入ってからになるから、利休は、もちろん、伊羅保を知らない。杉本師のこの作品は伊羅保というこの形式のもつ人為性を逆手にとっているようにみえる。つまり、伊羅保茶碗から、茶人たちが見どころとして加えた人為的要素を敢えて取り除くことで、あたかも本手の高麗茶碗たちに備わっているかのような枯淡で素朴な表現を結実させた。利休の引き算的な発想からしかるべくして生まれた伊羅保といっていい。その意味で、師の営みはつねに利休のスタイルに通じている。

※参考
「ぐい呑み考」
https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12759628421.html
https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10109146329.html
作家HP http://sugimoto-sadamitu.jp/

《作品情報》(寸法)w7.8㎝×h4.0㎝(いずれも最大値)、共箱付、新品
《販売期限》2022年11月30日迄
《お届け》共箱を手配するのに約三週間頂きますので、発送はその後になります。

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