千利休生誕500年特別企画「利休賛」 ; 黒旅枕盃 鈴木都
¥16,500 税込
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《解説》今回の企画展のために都さんから送られてきた梱包を開いたら、不自然に立て長の包みがあったので、なんだこりゃ?。包装材を解いてみてビックリ!。あれれ、これは「拾い子」ではないか。利休愛用の黄瀬戸花入で、胴の中程が鼓の持ち手のように締まっているので、一般に立鼓花入と呼ばれる。同種の黄瀬戸立鼓花入で「旅枕」という伝世品もあって、これも利休愛用とされる。黄瀬戸は格の高い中国の様式に倣った古作が多く、花入では、青磁や胡銅のそれを模したケースがほとんど。金色に輝くその特殊な色彩が、破格の造形を許さなかったとみえる。ただ、「拾い子」も「旅枕」も、青磁や胡銅のようにキリっとしているかというとそうではなく、釉調は柔らかく形も少し崩れている。そこに侘びた風情を感じたのか、利休はこれを好んで使用した。これをぐい呑みに応用しようとの作家の発想に脱帽。まさかここまでやろうとは!。しかも、都さんなら黄瀬戸でも十分面白いものができるはずなのに、敢えて黒を選んだ。そこはそれ、やはり利休をイメージしてのことだろう。ただし、この黒、長次郎のではないし、瀬戸黒のでもない。作家に尋ねると「どちらかというと織部黒の黒」なのだそう。う~ん、パッと見、黒唐津みたいだけどなあ。いずれにしろ、この黒と立鼓とぐい呑み、ふだん出会うはずのないもの同士が新しい造形を生んでいる。
《参考》
・「ぐい呑み考」
https://ameblo.jp/guinomikou/entry-12752865791.html
https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html
・作家HP http://suzukishu.com/
《作品情報》(寸法)w5.6㎝×h9.2㎝、共箱付、新品
《販売期限》2022年11月30日迄
《お届け》共箱の手配に約3週間頂きますので、発送はその後になります。
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