絵唐津ぐい呑み 岡本作礼
¥17,600 税込
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《解説》古唐津の数ある類なかでも、絵唐津は、素朴で野卑なところに魅力がある。茶碗にしろ、花入にしろ、思い切り良くロクロでサッと引いて、勢いにまかせて鉄絵を施しているのがいい。下手な細工はかえって邪魔になるというのが唐津好きの常識である。作礼さんのこの絵唐津は、しかし、その常識からすると、ちとハズれている。口を四方に整え、胴部に大小ふたつの絞りと二本の線を施してつくり込む。全体の姿からすると、素朴とか野卑とかの形容よりも、可憐で繊細といったほうがいい絵唐津である。古唐津のイメージそのままの作品はいいに決まっているが、そこに自分の痕跡を残すことができる作家は限られている。「作礼節」とでもいうべきか、この方の造形力にはいつもながら感服だ。加えて、この絵唐津は焼きがいい。釉薬の藁灰を薄くしているために、窯変による土の表情がそのまま浮かび上がる。大きくは酸化の赤と還元の青の片身替わりだが、それぞれに入り乱れて細部は赤青でムラムラだ。こんな焼き肌をみると、筆者などはゾクゾクするのだが、これは作家が絵唐津に対するときにしばしば取る手法である。土見せの火色も鮮やかでいい。あまり褒め言葉ばかりだと嘘っぽくなるので、この辺でやめておく。
※参考
「ぐい呑み考」
https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091663571.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2
《作品情報》(寸法)w5.2-5.8cm×h5.4㎝、共箱付、新品
《販売期限》2020年12月28日迄
《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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