鈴木都特集① 赤志野ぐい呑み
¥13,200 税込
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《解説》赤志野というと、一般的には、薄い鉄泥を器胎に塗って、それを削り落として模様を描いた上に、長石釉をかけて、全体が赤く発色した志野のことをいう。鼠志野の赤い版である。初めこの作品を拝見したとき、それとは違うなと思った。高台のところに鉄泥っぽいものがついているので、あるいは鉄泥を部分的に塗っているのかと推理して作家に尋ねてみた。作品がどのようにつくられているか想像するのもまたやきものの楽しみのひとつである。だが、残念、推理はハズレ。都さんの赤志野は「鉄分の多い土を使って白土の志野よりも赤の発色が鮮烈になる」志野のことをいうそうだ。高台の赤黒いものも「釉薬の一部をなすりつけて表情をつけた」のだそう。これは茶碗などによくある技法ということだ。いずれにしても、この火色は、敢えて「赤志野」と呼ぶにふさわしいほど鮮やかで濃い。もうひとつの見処として、釉薬が高台の赤黒い状態から腰辺りの指跡内で次第に溶けていき、白くなって最終的に火色を帯びる過程が、器胎全体でみて取れるところ。本来スタティックでしかない器がダイナミックにみえる瞬間こそ、やきものの面白さの最たるところ。形式も含めて、強い躍動感を感じる作品である。
※参考
「ぐい呑み考」https://ameblo.jp/guinomikou/theme-10091662288.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=5e20b1fa34ad43a5a1ce30b90eb892d2
作家HP http://suzukishu.com/
《作品情報》(寸法)w7.6㎝×d7.0×h4.6㎝、共箱付、新品
《販売期限》2020年6月23日迄
《お届け》御注文日から5日以内にショップから発送いたします。
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